連載・韓国ひとり歩き 1991.04→1995.03(NHKテレビ アンニョンハシムニカ ハングル講座より抜粋)



金海平野

慶尚南道

藤本巧





法事


車窓から田園風景を眺めながら、
金海平野を行く。
村人たちは、
田植え作業に余念がない。


LinkIcon白羊寺周辺の地図








金海の農民


機械化が進む韓国の農村ではあるが、
ここでは赤牛が野良仕事に欠かせない
存在であるように映った。

オモニが木陰で洗濯をしている。

田植風景

金海の学生
牧歌的な風景にひかれるように、
旅人はバスから降りた。
停留所から少し歩いたところに、
小さな青物市場があった。
旅人がカメラを向けても照れることもなく、
母親は子供にポッポ(キス)の
ポーズをとる。
子供はくすぐったそうに逃げる。





学校帰りの子供たちが旅人の
写真の被写体になってくれた。
先ほどまで晴れていた空に
どす黒い雲が現れ、
照りつけられた野道に
しっとりとした水滴をもたらす。

旅人は休息を兼ね、
近くの食堂に入った。
仕事を終えたオモニが、
ほろ酔い気分で歌い始めた。